増え続けるFX参加人口(当然!)

2007年7月17日付フジサンケイビジネスアイより引用します。

少額資金で大きな為替取引ができる外国為替証拠金取引(FX)に参加する個人投資家が増えている。相場変動による利ざやに加え、超低金利の円と高金利の外貨の金利差でも稼ぐことができるからだ。「投資初心者の口座開設も少なくなく、裾野は確実に広がっている。FX業者のサービス競争も激しさを増している。

 民間調査会社の矢野経済研究所によると、2007年3月末の証拠金残高は約6134億円(前年比62%増)、口座数は約64万口(94%増)。1年後の08年3月末には約8315億円(36%増)、約105万口(64%増)に達すると予想する。

 市場規模が拡大しているのは、FX業者による手数料引き下げ競争に加え、高金利通貨の取り扱い、元手(証拠金)の何倍の金額を投資できるかを示すレバレッジド(倍率)の多様化が個人投資家に受け入れられたためだ。

 ≪認知度アップ≫

 さらに、投資初心者の参入を誘ったのがFX業者の法令順守態勢の整備。05年の改正金融先物取引法施行で財務局への登録を義務づけるなど規制を強化。要求のない顧客への電話・訪問勧誘も禁止された。この結果、施行前に300〜400社あった業者は百数十社に減少した。それに伴い、「何となく怪しい」ネガティブイメージが払拭(ふつしよく)され、安心して投資できる商品として次第に認知度が向上。「リスク商品だが、右肩上がりの成長」(外為どっとコムの斉藤正明・営業企画部次長)を遂げるようになった。

 一方、参加者の増加とともに要求も厳しくなった。オリックス証券の宗石部長は「手数料ゼロを打ち出す業者も出てきた。顧客満足を高めるため、取り扱い通貨を増やすなど使い勝手を高めているが、顧客はサービス向上と手数料引き下げを同時に求めてくる。メリハリをつけたサービス展開が必要になる」という。

 この一環として、近く携帯電話向けに新サービスを開始、顧客の取引チャンス拡大を後押しする。取り扱い通貨の拡大も検討課題で「顧客の求めに応じるため、(値動きの激しい新興国などの)高金利通貨の導入や、スイスフランと外貨といった外貨同士の組み合わせも考えていく」。

 一方、業界最大手の外為どっとコムでは、高レバレッジドに対する要求に応えるため50倍、100倍を用意した。同社は、セミナーなどで「FXは安全ではないのでレバレッジドを低くして参加するよう呼びかけてきた」(斉藤次長)。レバレッジドを低くすれば、為替変動をあまり気にしないですむうえ、保有期間中は金利差収益を確実に受け取れるため、外貨と長く付き合えるからだ。レバレッジド1倍ならリスクは外貨預金と同程度に抑えることができ、手数料が安いだけ得をする。

 それだけに「50倍、100倍の商品を提供していいか議論があった」。しかしFXの魅力は高いレバレッジドであることも事実と判断して導入を決めた。ただ、例えば米国で週末に発表された重要経済指標をみて為替相場が大きく動くこともある。こうしたリスクを回避するため、週をまたがず週末に自動決済する仕組みを取り入れた。

 市場拡大とともに、投資未経験者も参加するようになった。20〜40歳代が圧倒的に多いが、最近は若い女性も増えてきたという。残された未開拓層は団塊世代。「分かりやすく説明して、健全な小遣い稼ぎになることを理解してもらいたい」とオリックス証券の宗石部長は団塊世代の参入に期待を寄せる。ブームになりつつあるFXを定着させるには、信頼の置けるFX業者によるしっかりとした商品説明が求められる。
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